活動の記録

福井県立大学海洋生物資源学部 海洋環境工学研究室 兼田研究グループ 

2024年度の若狭湾の研究航海の準備

2024年6月-7月に大きな研究調査の予定をしており、粛々と準備を進めています。研究公開は準備が重要なので、関係者は慎重にテストと打ち合わせをしているのです。研究メンバーが集まり、福井県水産試験場、福井丸、若潮丸の皆さんを含めて打ち合わせを行いました。

 

海底に入れる観測機器です(いまはテストと説明用の設定です)

福井県大小浜キャンパスでの組み立て

レクチャーにきてくれた愛媛大学沿岸環境科学研究センターの先生と調査船いさなの船長。難しい観測ですが、経験十分のお二人が方法などを伝授してくれます。

福井丸での観測説明会の様子

写真は大人数を出していませんが、福井丸、若潮丸の船長はじめ皆さま、福井県海洋資源研究センターの皆さまに集まって頂きました。お忙しいところ、ありがとうございました。

 

以下の科研費プロジェクトです。

kaken.nii.ac.jp

 

研究航海は愛媛大沿岸環境科学研究センターの教員と学生、福井県大からも私と学生が乗り込む予定です。研究成果とともに、学生の経験や研究交流も期待しています。

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引継ぎ進行中

卒論、修論発表会がおわり、続いて修士1年の中間報告会がおわったところです。いまは引継ぎの真っ最中。

写真は、4年生から3年生と修士1年への引継ぎの様子。いろいろな引き継ぎ方があるのですが、この学生の場合はパワポでプログラム、ファイル形式など説明してくれています。

うちのグループは来年度は2名の新メンバーを迎えます。3年生がやる気をみせており、うれしい意味で、こういってはよろしくない?のかもしれませんが、想定以上でうれしいです。

 

ちなみに、かねけん(と学生たちはよぶ)は、入ったあとに自由度の高さに気が付くらしい。ちょっと堅そうに見えるとかもなあ、と自由にしてきた4年生がアドバイスしていました。まあ、外からみた研究グループはそんなもんかも。ほめ言葉っぽく聞きながら、引継ぎを一緒に聞いていました。

研究や卒論に取り組みながら、メンバー同士で遊んだり、ふらりと旅に出たり、研究に対して自分なりにのめりこむことは、本人にとっても、研究にしても多いに意味があると思いますよ。

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卒論うちあげ

昨晩は、うちのラボで卒論の打ち上げをしました。

それぞれ大変だったときがあったり、今になってお互いがわかってきたことがあったり、来年の後輩たちの様子とか。いろいろと話せてよかったです。

今年の4年生3人は、時間ができたらふらりと旅に出る人あり、バイクのるのが趣味の人あり、軽音でドラムならしたりライブにいって満喫した人あり。研究室でも楽しみ、学生生活も楽しめたようでした。よかったよ、入学時のコロナ時代から立ち上がれた話が聞けて。

春らしい海も戻って来ました。今朝の小浜湾です

 

予餞会の開催

コロナ禍で途絶えていた予餞会(よせんかい)が、海遊会の皆さんによって再開されました。卒業論文発表会、修士論文発表会が終わり、「おつかれさま」の意味合いで、学生が主催します。うちの研究室も、もちろん参加。

今回の開催の場合、一度途切れたイベントを再生する難しさがありました。予選会を経験したことのない2年生が中心となって動き、その動きを近くの先輩や教員が支え、それでもわからないときは卒業生にメールで意見を聞いたりして、開催することができました。できあがった予選会は、もちろん従来通りというわけではなく新しさもあり、海洋生物資源学部の穏やかで、家庭的な雰囲気がにじみでた温かみのある会となりました。

思い切って開催しようと思ってくれた学生のみなさん、サポートしてくれたみなさん、ありがとうございました。M2、4年生、よかったなあ。

全ての研究室の学生が参加しました。


 

 

4年生が構成している軽音部のラストライブも。

若狭高校SSH 生徒研究発表会

 

今日は若狭高校生の発表会に参加させていただきました。

私は普通科2年生の生徒たちの発表をみました。初夏だったかな、以前に拝見したのですが、そのときと比べるとデータ取得や集計が進み、発表がずいぶんレベルアップしていました。良い意味でテクニックに走りすぎず、手作り感のある進み方をしていて、個人的にはそういうところが気に入り、感心しました! 

仕上げにむけて、がんばってくださいね

 

卒業論文発表会

海洋生物資源学科の卒業論文発表会が開催されました。

 

朝9:00から18:00過ぎまで、みんなの成果を聞きました。インフルなど流行っていますが、予定していた全員が発表できました。

バラエティに富んだ発表はもちろん、卒論実行委員会(学生たちと担当教員で構成)の仕切りも、雰囲気も、とてもよかったです。おつかれさまー 

発表時の写真は公開できないので要旨集の表紙です。すみません笑 伝わりにくくて。

リアルタイム海洋観測ブイの波高データの新しい表示について

当研究室ではリアルタイム海洋観測ブイの運営を通じて、新しい情報提供について研究を進めています。リアルタイム海洋観測ブイでは、以下のように水温、流向・流速、波高の時間変化をweb経由でお知らせしていますが、波高データについて新しい情報を提供することになりましたのでお知らせします。

 

2023年度の観測のなかで、漁師さんから「波高が現場の感覚よりも低めに感じる」ということを聞き、検討を進めてきました。

 

webサイトでは有義波高を表示していたのですが、現場の漁師さんは「最大波高を見て海況の判断に使っているかも」と考えました。そこで、今回のバージョンアップでは、有義波高に加えて、最大波高を同時に表示することにしました。

 

図の青い部分がいままで表示していた有義波高で、赤い部分が計測期間中の最大波高となります。図をみると、海が荒れたときには最大波高が大きくなっていたことがわかり、今回の改良を通じて現場の感覚に近いデータ提供になっていることを期待しています。

 

当研究グループがブイを設置させて頂いている定置網は冬季は実施しないので、このような改良の時間にあてています。今後も漁師さん、メーカーと協力しながら、海況データの提供について研究を進めていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

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