昨日から、丹生のデータ送信が再開され、様子をみています。
http://www.s.fpu.ac.jp/kaneda/wao_watch/buoy01/plot.html
ブイが浮上してデータ転送が無事に再開されたのですが、記録が途切れる直前より、もっと波高が大きい時も、流れが速い時も送信できていたのです。なぜ、今回は送信に不能になったのだろう??理由を考えています。ふむ。
昨日から、丹生のデータ送信が再開され、様子をみています。
http://www.s.fpu.ac.jp/kaneda/wao_watch/buoy01/plot.html
ブイが浮上してデータ転送が無事に再開されたのですが、記録が途切れる直前より、もっと波高が大きい時も、流れが速い時も送信できていたのです。なぜ、今回は送信に不能になったのだろう??理由を考えています。ふむ。
リアルタイム速報で海況をお伝えしている丹生で、急潮が発生中です。
8月8日20時からブイがデータを配信してこないので様子を見てきたところ、網やブイが強い流れで傾き、水中に沈んでいました。
わかりにくいのですが、急潮の様子を伝える写真です。
強流のため、定置網を構成するフロートが沈んでいます。同じように、観測ブイも沈んでいてデータ転送できない状況でした。ここ数年の経験的知見を踏まえた我々の設計を超えた強流で、改めて自然の力のすごさと、そのつきあい方の勉強不足を実感しました。。
本来であれば、このようなときにこそデータを配信すべき。係留方法を見直すなど、研究を進めようと思います。データの配信は、ブイが浮上するまでしばらくお待ち下さい。
急潮予報の計算結果です。敦賀半島の先端付近に強い流れが発生しています。うまく再現できていない時間帯もありましたし、予報結果の方が弱い流れですのでお気を付け下さい。予報によりますと、もう少し強い流れは続きそうです。
まさに、私たちは実戦経験を積んでいる最中です。このような経験を重ね、データを蓄積し、予報やリアルタイム情報の両面で精度向上を目指したいと思います。
福井県立大学 海洋生物資源学科 兼田研究グループ|若狭湾-越前海岸東部沖 観測データ と 海況情報のリンク
のうち、
が、ここ数日うまく作動していなかったと思います。いつもご利用いただいている皆様にはご不便をおかけしました。修正しましたので、ご利用ください。
今後ともよろしくお願いします。
あと、3年生の研究室分属や高校生向けの海洋生物資源学部オープンキャンパス(満員御礼らしいですね。ありがとうございます。)、大学院入試の出願時期を迎えているにもかかわらず、いまこそ情報発信すべきなのに、更新が滞っていてすみません。いけませんね。いまも出張先からの更新ですが、早めに最近のできごとをお伝えできるようにがんばります。
前期の講義とテストが終わり、いまは急潮関連の会議に出て、若狭湾で得た情報を発表したり、最新の成果を学んでいるところです。
https://www.riam.kyushu-u.ac.jp/research/2018/events_2_20180802.html
この3日間、アメリカの研究者の娘さん(双子)が小浜に遊びにきてくれています。
約15年前に私がアメリカの研究所に滞在して共同研究を進めていたとき、彼女たちに出会いました。かわいらしい小学生だったけど、彼らは立派に成長して大学の卒業を迎え、卒業旅行として日本に来てくれました。日本にきて、小浜まで会いに来てくれてありがとう。感謝。ありがとう。
アメリカから小浜までとなると、何回か乗り換えも必要だし、外国の方にとっては難易度は高いでしょう。いろいろと嬉しかったです。
このような時空間を超えた出会いにはインターネットやe-mailなど「国境をこえて気軽に連絡を取り合うための技術の進歩」を実感するのだけれど、一方で「「楽しかった」という経験や記憶の持つエネルギー」に魅力を感じます。
小浜は日本を紹介するには適した場所ですね。いままでに外国の研究者や友人が小浜にきたときや、ニュージーランドの小学生をホームステイとして受け入れたとき、皆とても楽しんでくれたと思います。大都市圏には無い、素敵なコンテンツを持っていると思います。
宇久、高浜の定置網では、冬季にも水温計を係留させて頂いています。
先日、水温計を回収して取得したデータを更新しました。
どのようなことが見えるのかといいますと、例えば2018年は福井で記録的な豪雪があるなど、とても寒い年でした。下には2017年と2018年の2月の水温を比較していますが、2018年は例年より低温の期間が継続していたことがわかります。
2017年2月の宇久の水温データ
2018年2月の宇久の水温データ
もう少し詳しく見てみようと思った方は、こちらからどうぞ。
・年と月を選んで、「表示」をクリックすると水温がわかります。
宇久の水温データ
http://www.s.fpu.ac.jp/kaneda/wao_watch/TEMP/ugu/ptop.html
高浜の水温データ
http://www.s.fpu.ac.jp/kaneda/wao_watch/TEMP/takahama/ptop.html
・例えば「2月」を固定して、年だけを変化させると、この数年のなかで2018年が低温であったことがわかりますよ。
・豪雪時の水温の変化なども見て下さい。気温の変化と海水温の変化の仕方は、ずいぶん異なることも理解できます。気温の変化に比べて海水温は変化量が小さく、また急激には変化せず緩やかに変化します。
・2月の水温を年ごとに比較したとき、気温に比べると小さな差しかないようにみえますが、海の生物にとっては大きな差と考えられ大きな影響を与えているかも。。。