最近、今年の若狭湾の急潮について問い合わせが多いです。
若狭湾の急潮について、私たちの研究室では、福井水試や国内の他機関の協力も得ながら地道に調査、モニタリング体制の研究をしてきました。その成果は、いくつかの国際研究雑誌、国内研究雑誌で発表し、さらにモニタリング体制の研究成果、学生の学習の場として本研究室のwebサイトでの海況情報へとつながっています。今回の急潮被害に関する問い合わせは若狭湾の東岸なので、2017年に発表した以下の発表論文が関連性が強いと思っています。
Sudden strong current generated by an eddy in the eastern part of Wakasa Bay, Japan | SpringerLink
Kaneda et al. 2017,Journal of Oceanography
若狭湾の東岸では、渦に起因する強い流れが発生することがあることを突き止めた論文
学生の皆さんには海洋科学、物理学、水産海洋学の基礎研究は、このように水産、防災などにおいて社会的な意義を持つということを理解してくれると嬉しいです。先日、研究室に配属された3年生がきまったところですが、基礎研究に、実装研究ともに、がんばっていきましょう。