水産海洋研究に、11月9日に開催した第6回日本海研究集会「沿岸域の海況情報とその活用法」の報告が掲載されました。
水産海洋地域研究集会 第6回 日本海研究集会
「沿岸域の海況情報とその活用法」
水産海洋研究 81(1) 2017, p. 74-86
今日は卒業する学生と次年度の卒論生で観測準備。卒業する学生にとっては「いよいよ、研究室を離れるんだな」と感じる研究室行事です。
各種機材を置いている実験室と、うちの研究室前の廊下で行います。外は雪が残っているので。
経験の浅い3年生も卒論を通じて慣れていきますが、まだ恐る恐る参加している様子。わたしも教えますが、院生、卒論生が後輩たちに教えます。何ごとも準備が大切。一歩ずつ前進ですな。
2月2週の卒論発表、3週に修論発表があり、それぞれ担当していた学生も無事に発表を終えました。
準備で忙しかった日々や発表会での緊張も含めて、よい経験になったと思います。
おつかれさま!
しばらく更新していませんでしたが、このサイトを見にきてくれた人もいたようでして。。。。ありがとうございます。
あ、卒業生へ、今年の学生の勤務予定先は東京方面、名古屋方面の会社に各1名、研究室に1名の予定です。お伝えしておきます。みなさんも、お近くにお越しの際は、遊びに来て下さい。
先週は日・タイの合同研究セミナーがあり、タイへ行っていました。Upper Gulf of Thailand(UGoT)で発生する貧酸素水の研究に関わったメンバーが集まって成果報告と最新情報を交換したのですが、とても勉強になりました。
UGoTはバンコクなどの都市が面する人間活動の影響を受けやすい海域。チャオプラヤー川を始めとする河川が流れ込み、富栄養化と貧酸素化が進行している海です。この海でタイと日本の研究者が協力し、調査船や係留観測で貧酸素水について調査を進めてきました。アジアの国での観測を行うことは機器の輸送やセキュリティー対策など克服すべきことも多いのだけれど、タイと日本の研究者で構成される私たちの研究グループは多くのデータを取得することができました。
ジョイントセミナー会場
研究プロジェクトで実施した船舶調査の様子
タイの学生も大活躍!(以下、写真は調査時に撮影したもの)
写真にうつっている先生(大きな人)は、昨年、小浜に来て頂いた方です。研究メンバーとうちの学生でゼミをして、研究・教育の両面でお世話になりました。
漁場環境を把握するために実施した係留観測の様子。
係留観測を実施するにあたり、タイの大学、漁業者とセキュリティ対策を念入りに打ち合わせを行い、事前調査も実施しました。写真は、完成した研究チームオリジナルの係留観測体制です。このシステムは若狭湾でやっている観測と似ているところもあります。いままでに日本で培った養殖漁場、定置網漁場の調査の経験をタイの漁場観測へ取り入れてもらいました。
調査成功のポイントは、日本・タイの研究者とタイの学生の協力関係が良かったことかな。みなさん、ありがとうございました。引き続き、よろしく。